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プロジェクターは一般的なディスプレイよりも安価に大画面を表示できることから、オフィス・アート・ホームなど様々な場所で利用されています。
市場には多くのモデルがラインナップされていますが、プロジェクター選びの重要なポイントの一つになるのが、プロジェクタが投写できる「明るさ」です。
明るさは映像の見やすさや綺麗さに直結する大切な要素ですが、スペック上の数値は同じなのに、実際に投写された映像を見てみるとまったく明るさが異なることがあります。
なぜこんなことが起きるのか? それは、メーカーによって異なる規格や独自の測定方法を採用する場合があるためです。
明るさの基準となる考え方が違うので、スペックに記載されている数字が大きい方が必ず明るいとは限らず、正しい比較ができません。
このページでは、プロジェクター選びの基準となる、明るさの国際規格についてご説明します。



プロジェクターの明るさを表す単位は「ルーメン(lm)」です。
一方、ルーメンは物理的な明るさの単位でもあり、国際的な規格とは異なる測定の明るさが製品の明るさスペックとして示されていることがあります。
その場合、国際的な規格に基づく明るさと比較ができないより圧倒的に大きな値になっている場合がありますので、注意が必要です。


表記 国際規格名 内容
ルーメン ISO/IEC 21118
(日本規格:JIS X6911)
画面を9分割しそれぞれの明るさから求めます。最も信頼できる明るさです。
日本国内では日本規格名「JIS X6911」を記載する場合が多いです。

<測定方法>
プロジェクターの明るさを示すルーメンは、投写画面を9分割した各画面の中央9点の照度ルクスを平均した値に、投写面積をかけて算出します。





下記は国際規格とは別に各社がそれぞれの基準で測定されたもので、プロジェクターの比較には適していません。
一方、ルーメンは物理的な明るさの単位でもあり、国際規格とは異なる測定の明るさが製品の明るさスペックとして示されていることがあります。
例)LEDルーメン、Laserルーメン、Light Source ルーメン、ISOルーメン、ルクス(Lx)
一般的に、国際規格の明るさより大きい値となります。



このように、プロジェクターの明るさは測定基準によって大きく変わります。
上記の表記例以外にも、各国の独自規格や測定方法を定義した仕様書などがあります。
誤ったプロジェクター選びを避けるためにも、メーカーのホームページ等で国際規格に則って明るさを表示されているか、確認することをお勧めします。
例:ISO/IEC21118:2020準拠、JIS X 6911:2021準拠



一般社団法人 ビジネス機械・情報システム産業協会 (英文名:Japan Business Machine and Information System Industries Association=略称:JBMIA) は、ビジネス機械とそれに付随する情報システム産業の発展に貢献する団体です。
プロジェクターに関係する世界各国の規格検討活動を行うと共に、その普及・広報活動を行っています。



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